慶應付属3中学合格への方法論(下準備編)

【Road to Keio #1-3】「慶應中等部」の実際の入学志願書をまず書いてみよう!

photo_慶應義塾中等部の入学志願書

こんにちは、慶應付属中専門の塾講師・家庭教師のたくと( @tact_roadtokeio )です。

さて、前回の記事では、慶應付属3中学を目指すうえで何よりもまず最初にすべきことは入学志願書」を書くという作業、そしてその理由(メリット)について書きました。(前回の記事はこちら↓。)

というわけで今回から、より具体的に慶應付属3中学各々の入学志願書を見ていきたいと思います。

まず今回は、慶應中等部」の入学志願書を見ていきましょう。

慶應中等部の実際の入学志願書を見てみよう!

ではさっそく、慶應中等部の入学志願書を見てみましょう。

年度によって少し形は変わりますが、中身の内容はほぼ同じです。今回ここに載せているのは、2020年度のものになります。

photo_慶應中等部_入学志願書2

A4サイズをセンター折りした見開きの形になっています。

左側のページだけ見ると、こんな感じです。

photo_慶應中等部_入学志願書1

この左側に関しては、特に気を付けるべきことは少なく、親御さんやお子さんの情報等を丁寧に書くという作業になります。

入学志願書でポイントになるのは、右側ページになります

photo_慶應中等部_入学志願書3

受験者本人が書く「志願者の自己紹介と、保護者が書く「中等部志望の理由。この2つが慶應中等部が特に注目して読む項目になります。面接の際にも、この項目に沿った内容を問われることが多いんです。

ではこの2つの項目、どうやって書けばいいのでしょうか?

「志願者の自己紹介」と「中等部志望の理由」をどうやって書けばよいのか?

国語の読解問題のイメージで書けばいい。

どんなことを書いたらいいんでしょうか?」、入学志願書を書く親御さんからそんな質問をよく受けます。記入例などがないから、なかなかイメージがわかないものですよね。

でも、この2つの項目を書くことは実は国語の読解問題にすごく似ています。本文を読んで、設問に答える感覚でやればいいんです。と言っても、何が本文で何が設問なんじゃい、となる方も多いですよね。

もうちょっと具体的に言うと、国語の読解問題に例えるとすれば、設問にあたるのが入学志願書の「志願者の自己紹介」と「中等部志望の理由」の2項目です。

では、本文にあたるものは何か?

それは、中等部案内」と「学校ホームページです。

中等部案内というのは願書の中に入っている冊子で、慶應中等部のことが約30ページに渡って記載されています。(慶應中等部の学校ホームページ上からダウンロードすることも可能です。)

2020年度の中等部案内はこんな感じ(↓)です。

中はこんな感じ(↓)です。

この中等部案内と学校ホームページの2つを熟読し、慶應中等部が「どんな教育をしているのか」、そして「どんな生徒を求めているのか」を読み取るんです。そしてそのうえで、受験生本人は「志願者の自己紹介」欄を、親御さんは「中等部志望の理由」欄を書くんです

「どんな生徒を求めているのか」を読み取り、それに呼応させる形で「志願者の自己紹介」欄を書く。

ちょっと簡潔にまとめてみましょう。

受験生本人が記入する「志願者の自己紹介」欄に関しては、以下のようなステップで書けばいいということです。

  1. 「中等部案内」と「学校ホームページ」を読む。
  2. 慶應中等部が「どんな生徒を求めているか」を読み取る。
  3. 慶應中等部が求める生徒像に自分が適しているということが直接的・間接的に分かるような内容で「志願者の自己紹介」欄を書く。

この作業をベースにしつつ、さらに受験生本人のオリジナリティーが含まれるような形にできるのがベストです。オリジナリティーが少しでも入ると、面接の際に中等部の先生方はそれをもとに質問をしてくれるので、面接で自分の良さを伝えやすくなったりもします。

「どんな教育をしているのか」を読み取り、それに呼応させる形で「中等部志望の理由」欄を書く。

また、保護者が記入する「中等部志望の理由」欄に関しては、以下のようなステップで書けばいいということです。

  1. 「中等部案内」と「学校ホームページ」を読む。
  2. 慶應中等部が「どんな教育を行っているか」を読み取る。
  3. 「中等部でしか受けられないその教育で、我が子を育みたい」というメッセージを含めた形で「中等部志望の理由」欄を書く。

こんなふうに国語の読解問題のイメージで「志願者の自己紹介」と「中等部志望の理由」の2つの項目をお子さんとともに書いてみて下さい。

できるだけ早い段階で親子でやりましょう。

前回の記事でも書いたように、この作業をできるだけ早い段階でやりましょう。慶應中等部を目指すと決めた一番最初のステップにやるのがもっとも効果的だと思います。(僕が担当する中等部志望の生徒さんには一番最初の段階で一緒にやるようにしています。)

この作業によって、慶應中等部を目指すという意思が明確になり、さらには「入学志願書」という形になるので、それを勉強机に置くことでお子さんの気持ちを引き締め、これからの勉強の支えとしての役割も担ってくれます。

また、この作業を通して慶應中等部をより深く知れるので、それによっても慶應中等部を目指す気持ちがより強くなり、勉強へのベクトルが強まっていきます。

なので、本当にできるだけ早い段階でやってみることをおすすめします。

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というわけで、今回はこのあたりで。

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ではでは、ご覧くださってありがとうございました。

また次回、お会いしましょう。