慶應付属3中学合格への方法論(下準備編)

【Road to Keio #1-2】何よりもまずはじめに「入学志願書」を書こう。

photo_慶應付属3中学の入学志願書

こんにちは、慶應付属中専門の塾講師・家庭教師のたくと( @tact_roadtokeio )です。

さて、前回の記事で、

  1. 「成績が上がったら慶應を目指す」というスタンスは合格を著しく遠ざけてしまうということ。
  2. なぜなら上位校と中堅・下位校で「学び方」に相反するほどの違いがあるから。
  3. だから、段階的にではなく「はじめから慶應を明確に目指すこと」が大事ということ

の3点について書きました。(前回の記事はこちら↓。)

とはいえ、「はじめから慶應を明確に目指す」といっても、マインドの問題なので「そうしよう!」と思ったとしてもイマイチ決心が浅くなってしまったり、長続きしなかったり、さらにはお子さんと親御さんで温度差が出やすいものです。

なので、「はじめから慶應を明確に目指す」というマインドをしっかりと作るための具体的な行動が必要になってきます。その具体的な行動とは、主に以下の3つがあります。

  1. 入学志願書」を何よりもまず初めに書く。
  2. 面接」の返答も初めに用意する。
  3. 過去問」を利用することでやるべきことを明確にする。

というわけで、今回はこの中の1つ目「『入学志願書』を何よりもまず初めに書く。」について書いていきたいと思います。よかったら読んでみて下さい。

はじめから明確に慶應を目指すためのやるべきこと① – 「入学志願書」を何よりもまず初めに書く。

「はじめから明確に慶應を目指すためにやるべきこと」、その1つ目は「入学志願書』を何よりもまず初めに書く。」ということです。

とはいえ、実際に受験する年度の願書配布はまだ行われていないと思うので、実際に出願する入学志願書は手に入りません。

なので、過去の入学志願書を手に入れて、そこに実際に出願する体(てい)で丁寧に書いていきます。特に「自己紹介」や「志望理由」の箇所を親子でしっかり話し合って、その時点での想いをきれいに書き、それをお子さんの机など見える場所に置くことで、「僕は(私は)慶應を目指すんだ」という明確な意思をお子さんの中に芽生えさせます。そしてこれは、お子さんにとってはこれから勉強するうえでの大きな支えとしての役割を果たしてくれます。

この作業を、受験勉強に着手する前段階でやること、これが非常に大事なんです。

入学志願書を書くことで得られる3つのメリット。

とはいえ、まだ勉強も始めていない段階で、もしくは勉強を始めたばかりでまだ学力が伴っていない段階で、さらには受験することを完全には確定していない段階で入学志願書を書くことに何の意味があるの?と思う方も多いかと思います。

でも、できるだけ早い段階で入学志願書を書くことには、以下のような3つの大きなメリットがあります。

①明確な意思表示を形にできる。

入学志願書を書くことのメリットの一つ目は、「明確な意思表示を形にできる」ということです。

入学志願書は、中等部・普通部・湘南藤沢中等部それぞれで多少の違いはありますが、共通して「志望理由」を書く欄があります。この志望理由を、親子で(時には塾や家庭教師の先生も一緒に)しっかり話し合って、その時点での想いを丁寧に清書します。

この作業が、お子さんにとってはとても大きな意味を持ちます。過去のものではありますが慶應が発行している入学志願書に、実際に出願するつもりで丁寧に書くという作業。

この作業を行うことで、曖昧だった想いを明確にし、さらに「いずれ目指そう」という先延ばし的な想いを現在進行形の想いに変えることができるんです

しかも、清書した入学志願書というものは、お子さんの気持ちを引き締め、これからの勉強の大きな支えとしての役割を担ってくれるんです。

②学校自体を深く知れる。

また、入学志願書を書こうとすると、「慶應のこと、全然知らないな」という壁に必ずぶつかります。

なので、入学志願書を書こうとすると、必ず慶應中等部・普通部・湘南藤沢中等部それぞれのことをより深く知るという作業が生まれます。この作業によって、学校のことを深く知ることができ、その学校の魅力が明確に分かるようになります。「あ、なんか名前で選んでたところが結構あったけど、この学校すごくいいな。いきたいな。」という感情が生まれるんです。

実は中学受験において、受験生は学校のことをほとんど知らないまま勉強を始めるケースが大半です。「名前を聞いたことがあるから」「兄弟が行ってるから」「親が勧めたから」といった理由で志望校を選ぶケースが大半なんです。これって、すごく変だと思いませんか?これから何のスポーツをやるかもわからないけど、必要らしいから筋トレやっている、そんな状況なわけです。そういった状況でしっかりと体を作ることができないように、目指す学校のことを知らずに勉学に励むことなんて、実は相当難しいんです。

だから、学校を知る作業というのは、受験生のお子さんにとっては「曖昧だったゴール」を「明確な自分事のゴール」に変える作業となるわけです。そしてそれによって、学習への意欲が生まれるんです。だって、「自分事のゴール」なのだから。

これが、2つ目のメリットです。

③後手後手を回避できる。

そして最後のメリットは、「後手後手を回避できる」ということです。といっても、どういうこと?ってなりますよね(笑)

よく「先手必勝」なんて言葉を聞きますが、個人的にはこれはちょっと違うと思っていて、「先手多勝、後手必敗」の方が正しいなと思っています。いつも早めに準備しておく先手先手な行動は結果を生みやすい、逆にいつも時間に急かされて後手後手に行動すると必ずと言っていいほど満足な結果を得られない、ということです。

実は慶應志望の生徒さんを指導していて、合格しやすい子とそうでない子の大きな違いの一つとして「先手型」と「後手型」というのがあると感じています。物事を先手先手でやる子は合格しやすく、後手後手にする子はいい結果になりにくい。ま、当たり前なことではあります。

でも、特筆すべきなのは、その「先手型」か「後手型」かの違いは、親御さんの行動パターンとほぼ一致しているという点です。特に感じるのは、小6の出願期あたりから慌てるように志望理由を考えたり、面接の対策をバタバタ考える親御さんのお子さんは、いろんなことを後回しにする傾向が強いということです。(あくまで個人的な感覚ではありますが。)

なので、かなり早い段階で志望理由を考えておいたり、面接の対策を考えておくことは、親御さんからお子さんへ「これから受験に一緒に向かっていくけど、先手型でいこう!」というメッセージを行動を通して伝える作業になるわけです。そしてその作業を先生と共有することで(添削をお願いしてもいいかと思います)、受験にかかわる3者全員の共通意識も高まるわけです。こうやって、お子さんの「先手型」化を進められるわけです。

これが、3つ目のメリットです。

こんな風に、入学志願書を早い段階で書くことは、今後の勉強の質にかなりポジティブな影響を与えてくれます。親御さんに限らず、これをご覧の先生方も、ぜひ指導先のご家庭でやってあげてください。(僕が指導する慶應志望のご家庭では、できるだけ最初の段階で入学志願書を書くという作業を必ずやるようにしています。)

どうやって慶應の過去の願書を手に入れる?

さて、では入学志願書を書くという作業を実際にやってみようと思っても、肝心の過去の入学志願書がなければできません。どうやって慶應の過去の願書を手に入れればいいのでしょう?

これは主に2つの方法があります。

  1. 学校ホームページからダウンロードする。(中等部のみ)
  2. メルカリなどフリマアプリで購入する。

1つ目に関しては、現時点で慶應中等部のみ学校ホームページからダウンロードできるようになっています。これをダウンロードして、紙に印刷して利用するといいでしょう。(できれば実物と同じ質感になるように、厚紙に印刷するのがベター。)

オススメなのは2つ目です。過去に慶應を受験した方が、フリマアプリ(メルカリ、ラクマなど)に出品しているので、それを購入して入学志願書を手に入れるという方法です。この方法だと、実際に学校側が発行したものが手に入るので、1つ目の方法よりもより身が引き締まるかと思います。

先ほどフリマアプリで確認して見た感じだと、出品されている量や価格的にはやはりメルカリが一番よかったので、もしこの方法で入手するならメルカリがオススメです。もしダウンロードがまだの方はぜひ試してみて下さい。

メルカリをダウンロードする
(招待コード: UQRHYH )

招待コードを入れると、500ポイント(500円分)が付与されます。

招待コードを入力してダウンロードすると500ポイント(500円分)が付与されるので、願書購入に利用できるのがありがたいところです。ぜひやってみて下さいね。(すみません、メルカリの招待システムは招待された側にも招待した側にも500ポイントが入る仕組みなので、僕にも500ポイントが入りますm(_ _)m )

次回、慶應付属3中学の実際の「入学志願書」を見てみましょう。

というわけで、今回はこのあたりにしたいと思います。

次回から慶應中等部慶應普通部慶應湘南藤沢中等部の3校それぞれが発行している実際の入学志願書を見ていきましょう!

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ではでは、ご覧くださってありがとうございました。

また次回、お会いしましょう。